これぞ大工。
最近の木材は何本かでバンド括りになっている。
先日材木屋に行った時、帰ってきた配達員が木材をおろしている。
どうしたのか聞いたら「曲がっているので返品になった」と。
見れば少しは曲がっているが、使われないほどの曲がりじゃない。
それに最近の木材は人工乾燥されていて曲がり、
寸法の精度は一昔前に比べ格段に向上している。
以前は人工乾燥も無く、一本ずつ木の癖を見て使っていた。
これを「木取り」と言う。
以前の大工は家中の木材全に目を通していたが、今は大工がいなくなり殆どが組立屋
となったからクレーマー組立屋からの返品となるんだろう。嘆かわしい。
今冬 倉敷でのリノベーション。昭和8年には建っていたと言う三軒長屋。
木材の運搬もままならない時代、これだけ曲がった梁を組み合わせていた。
これが大工。
俗に言うハウスメーカーの組立屋じゃ無理だろう。
まだ 言いたい事はあるがまた書きます。
山尾
山尾工務店 広島 珊瑚の漆喰 自然素材 木の家 大工と共につくる家づくり